五月の終わり。風がやわらかくなって、もうすぐ梅雨入りという頃ですね。
この季節になると、なんだか体が重い、肩や首のあたりがこわばって抜けない——そんなふうにおっしゃる方が増えてきます。気圧や気温の移ろいに、体が少し身構えているのかもしれません。
もつれた糸を、ほどくように
リヴィトーネ整体では、こうした体の状態を「ほどく」という言葉でとらえています。
もつれた糸を思い浮かべてみてください。一度こんがらがった糸は、力まかせに引っぱるほど、かえって固く締まってしまいます。けれど、結び目のすぐ手前を見つけて、そっと緩めてあげると、糸はひとりでにほどけていきます。
「ほぐす」より「ほどく」
体も、これとよく似ているように感じています。長く同じ姿勢が続いたり、知らず知らず力が入っていたりすると、あちこちがつながり合って、もつれたように固まっていく。そういうとき、固いところだけを強くほぐそうとしても、なかなか抜けてくれないことがあります。
だから私は、「ほぐす」よりも「ほどく」という感覚を大切にしています。どこが結び目になっているのかを見させていただいて、そのきっかけにそっと触れる。あとは、体が本来もっている力で、ゆっくりとほどけてゆく。
身体は、本来やわらかい
体というのは、本来やわらかく、しなやかなものだと言われています。固さは、その人の性質ではなく、いまの体が抱えている「もつれ」のあらわれであることが多いように思うのです。だから、無理に変えようとするのではなく、もとのやわらかさへ還っていくのを、隣で手伝うような気持ちでいます。
ご自宅でも、一日の終わりに肩をゆっくり回すだけで、小さな結び目はずいぶんとほどけていきます。肩まわりをゆるめる簡単なセルフケアをこちらにまとめていますので、よければのぞいてみてください。
梅雨どきは、体も心も少しこもりがちな季節です。どうか、ご自分の体を、やさしくほどいてあげてください。
身体は、本来やわらかく、しなやか。その感覚を、これからも大切にしていきたいと思っています。